武器術

    

■ 琉球古武術

空手は素手の武術と一般的に思われていますが、武器術も車の両輪の如く空手には必要な稽古です。 夢翔流道場では、茶帯(三級以上)以上から琉球古武術習得を目指して、武器術の稽古が取り入れられます。

棒、サイ、トンファー、ヌンチャク、鎌、ティンベー、ローチン、鉄甲、スルジン等々の武器があります。 夢翔流道場では、棒、サイ、ヌンチャク、鎌の武器術の稽古を行っています。

尚、琉球の武器のほとんどが、農具の変形、または、生活の必需品の中から工夫されたものです。

      

■ トンファー

船の櫓の握り手の部分を残し、端から一尺五寸(約45センチ)ほど切った形をしています。 一対のトンファーを左右の手に持ち、一方で受けてもう一方で付いたり、回転させながら打ったりします。  

      

■ 棒

棒は、三尺棒、六尺棒、九尺棒、砂賭け棒があります。棒というと通常、六尺棒の事で、また棍とも言います。三尺棒を半棒、または、尺と言ったようです。

      

■ ヌンチャク

映画のブルース・リーでお馴染みの武器ですが、映画で使用された木材は若干違うようです。 映画ではしなりがある材木とも言われています。 日本製は、樫の木です。  

      

■ サイ

時代劇で出てくる十手に似ていると感じるかもしれません。 握りの前に両翼がついています。 一対のサイを左右の手に持ち、片方で受け、もう一方で突いたり、打ったり、引っ掛けたりして攻防に備えます。 また、投げる使い方もあります。 二本で使ったり、あと一本を腰に挿し、三本で使ったりもします。